旧上層部本部

アニメの里は今日も平和そのものだった。
あれから一週間。
とくに変わった事件はない。
実のいないことと、光夜からの連絡が一切取れなくなったこと意外は。

だが、ふとトラブルはやってきた。

 

take9 旧上層部本部

 

「旧上層部本部?」
広場に一部のアニメニーズがいる。
「えぇ、聞いた話だとその場所が次に荒らされるのではないかと・・・。」
普通に、だがしっかりとした口調でアレン君はいった。
「あぁ、その話なら親父にきいたなぁ」
ミルモはさらっと受け答える。
「でもその本部はもう使われていないのだろう?なぜ狙う必要があるのだ?」
と、ガッシュは疑問を口にした。
「たしか・・・重要な書類がまだ残されているみたいだよ。それがねらいなのかもしれないよね」
赤ずきんは思い出したかのようにいう。
「何でまだんなとこにそんなものがあるんだ」
銀時はあきれたように言った。
「そこまでは分からないけど…。
ただ、最近書類を回収しようとして本部に入った人たちがいまだにもどってきてないんだって」
「え、まだ戻ってねーって、確か一週間近くたつじゃねーか。ってか食うなら断ってから言えよな、銀時」
くもっちょを食べつつ、ミルモは不満そうにいう。
「んで、俺達にどうしろっていうんだよ」
ミルモのくもっちょを横からとり、口に含めていう銀時。
「それはですね…「おーい!」
アレン君の言葉は突如現れた人によってさえぎられる。
「!良守じゃねーか!?」
「…そちらサンは?」
ミルモが発し、銀時は、良守と一緒にいる見慣れぬ男性に目を向けた。
そこにいた一行はそちらに目を向ける。
「自分は、旧上層部に出向いたものです。」
「!!」
その男性は、息は上がっていたが特に怪我もなかった。
「あなた、調査隊の…一人だけなの?」
赤ずきんはたずねる。
「…はい。自分は、隙をみて逃げてきたのです。」
「逃げてきたとは、敵に襲われたのか!?」
と、ガッシュ。
「いいえ、襲われたというより・・・・・」
そこで言葉を詰める。
「?どうしたのだ?」
「なんと言ったらいいのか…突然いなくなってたんです。それで、自分怖くなって…」
それを聞いて、みんな顔を見合わせる。
「最近、そこに行った人たちみんないなくなったみたいだ。今回だけじゃなくてな。」
「はい、私たちだけではなく前に3部隊ほど派遣されたのですが未だにもどってきてないんです。」
良守の言葉に、男性は付け加える。
「…それって本当なのかよ。」
ミルモが念を押すようにいう。
「ああ。」
短く返事をした良守。
辺りには、なんともいえぬ空気が漂う。

「…じゃあさ、その旧上層部に行ってみない?」
切り出したのは赤ずきん。
「そうですね。僕もちょうどそう思っていました。」
すぐさま賛成したのはアレン。
「おいおい、本当に行くのかよ。」
あきれたように銀時は言った。
「行方不明の人たちを探すのだな!」
ガッシュは張り切ってこぶしを上げていう。
「……はぁ、めんどくせーな。」
いつもの調子で、ミルモが言った。
「…おらぁパス。」
背を向けて、銀時は言った。
「俺も…めんどくせーし」
続けていったのはミルモ。
「ええー。二人とも行かないのぉー?」
「行方不明の人たちが心配ではないのか?」
「……」
赤ずきんとガッシュは其れを反対するようにいいのけるが、二人はそっぽを向いたままだ。
「あ、そーだ。クッキー作ってきたんだ。疲れたときにでもどうかなってさ。」
思い出したように良守が言う。それを聞き、その場にいた全員が反応する。
「クッキーですか。いいですね。」
「うぬ!クッキーなら私も好きだぞ!」
「よっしーナイス!!チョコレートとかついてる?あ、ふつーにプレーンでもおいしいよね♪」
「今回はチョコチップのクッキーだ!もう自信作自信作!」
といいながら、良守はひとつクッキーを見せる。
それはまぎれもなくほんもので。ミルモと銀時はのどを思わず鳴らした。

 

 


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旧上層部本部前。

「うわーここはいつ見ても広いね。」
赤ずきんは感心したようにいう。
「それはそうでしょうね。前に数多くの上の人たちが住んでいたんですから。」
旧上層部本部。以前は上の…上司的な人たちが共同で生活しており、
その生活の様は、会議や実験、トレーニングなどであった。
だが、今は新しく本部ができたためにここは廃墟となっている。
外見は、キラキラした感じではなく草が覆い茂り、苔が建物のあらゆるところにある。
たとえるなら、森の中で見かけるでっかい不思議なお屋敷のようなものだ。
…わかりにくいか。
ぶっちゃけ言ってしまえば、元々はPandoraheartsのオズのお屋敷や
ハヤテのごとく!の三千院家のお屋敷などのようなものと思ってもいいだろう。
とにかく広くて大きな塀に囲まれていた。周りは林でカラス達がたむろっていた。
カラスが一声なくだけで、なんとも不気味であった。
「うぬ!前に来たときとかわってないのだ」
「僕は久しぶりに訪れましたがまさかこのようになってたなんて。」
というのは、ガッシュ&アレン。
以前ここに訪れたことがあるようだ。
「ここの書庫に例の書類があるんだっけ」
「はい。書庫まではこのようになっています。」
と、男性は一枚の地図を見せる。
「結構複雑だな。」
と良守。それは結構奥の隠し部屋にあるものだから複雑な場所。
関係者以外は、地図を持つことをゆるされない。
さすがはくさっても上層部の本部だ。
「にしても…二人とも来ないんじゃなかったけ?」
良守は振り返り、そこにいる二人・・ミルモと銀時を見る。
「い、いやぁ …あの空気で行かないわけは行かないよなぁ?」
「そうそう。ほっとくわけにはいかねーしな?」
そういっているものの、クッキーに釣られたことは明白である。
もっともこの二人ならほっといても後からこられた気もしなくもないが。
「私はここでまっています。皆様のご検討を祈っています。」
さて、いよいよ旧上層部本部に突入だ!


本部の中は、薄暗くて使われていない感じがする。
だが、人が入ったであろう形跡はあった。
<カチッ>
アレンが電気をつけてみるが、明かりはつかない。
「やはり、電気は通ってないようですね。」
各自懐中電灯や、魔法を使って明かりを確保する。
「・・・人のいる気配がするのだ。」
ガッシュが言う。
「そうだねー・・。誰か私たちの前に来たのかも。」
こつこつ・・・
足跡が響く。
<ギギィー・・バタン!>
「びくっう!!」
いきなり扉の閉まる音がして全員肩をゆらした。
「び、びびったぁ」
「…慎重にすすもうぜ」
良守が誘導して、奥へと進む彼ら。
さて、この先にはなにがまっているのであろうか・・・!

 

 

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更に奥の場所に、先に旧上層部本部に若干名足を運んでいる方がいた。
<バタン!>
「っ!か、薫ちゃん・・さっき物音しなかった?」
一目見れば一見おしとやかそうな女の子・・だが実際はそうでもない面も見せる。。
彼女は、少しパーマの掛かっている白髪の、三宮紫穂。レベル7の接触感応能力者(サイコメトラー)
接触することによりさまざまな情報が読み取れる。チルドレンの一人で、名参謀役。
「…したっつーか、扉の閉まる音みたいだったけど・・」
同じくらいの赤髪の女の子。少し男気のあって元気な明石薫。
たまにかわいらしい一面も見せるが、女の子の雑誌が好きな親父な面も。
チルドレンのリーダー格でレベル7の念動能力者(サイコキノ)
物体を念力で動かす。そして主人公。
「また誰かここにきたちゃうん?」
二人と同じようにチルドレンのメンバーの野上葵。容姿は長髪・めがねで京都人。
しっかりもので、レベル7の瞬間移動能力者(テレポーター)
空間を自由に行き行きできる能力。
彼女達は、「絶対可憐チルドレン」のメンツで一応世界のために働いている。
ここでは、中学1年生の設定。
作中では将来世界を滅ぼすのか、救うのかという運命の鍵であるが、実際には主任の皆本にメロメロだ。
ちなみに、レベル7の超能力者【エスパー】はこの3人しかいなく、最高レベルである。
「えー!そんなのごめんだぜぇー!もうこれ以上厄介人が増えてほしくないっ!」
「厄介人とは何だよっ!俺だってごめんだね。」
と、この少年はまた別の「鋼の錬金術師」のメンツである。
「鋼」の二つ名を持つ国家錬金術師のエドワード・エルリック。
金髪金眼に赤いコート、右腕と左足につけられた機械鎧(オートメイル)そして、小柄な体格。
錬金術という技を使い、物を作り出す。それにおいては、天職だ。
他の錬金術師達と違い、錬成陣なしで錬成することができる。
性格は、血気盛んで親しいものに危険が及ぶと周りが見えなくなる。
だが、弟思いで、優しい兄な主人公。牛乳が嫌い。
この面では銀さんと合うかもwイチゴ牛乳がのめればいいよ。
「まぁまぁ…人数が増えるだけいいじゃない。」
というのは弟のアルフォース・エルリック。
兄同様、金髪金眼の少年であったが、あることで体を奪われてしまう。
エドの行動により、魂のみこの世に錬成、鋼鉄の鎧に魂を定着させ今を生きる。
体術に関してはエドよりも上。
鎧なので、疲れたり暑さ寒さなどといった感覚はないが、食事や睡眠はできない。
性格は冷静沈着で、暴走しがちなエドのストッパー役にもなっていたりする。
簡単に言えば、この二人は元の体を取り戻すための手がかりとして
「賢者の石」を求めて旅をしたりしている。。
「でも敵…とかだったら…。」
心配そうな心持な紫穂。
「平気だろ!別に殺意は感じねーし。このちび以外ならな。」
薫は誇らしげに言うが・・・。
「ムカぁー!!こいつ!喧嘩売ってるのかー!?」
「ちび」というのは、エドのことだ。
「ちび」「豆」などの言葉は禁句なのだが、薫は大抵この言葉でからかう。
だから、この2人の主人公は痴話喧嘩が耐えない。
互いに譲らないのだから結構めんどくさいが、顔を遭わせればたちまち喧嘩だ。
これは上の奴らにも有名であった。
「…ならあたしちょっとみてくるわー。」
葵は、それを悟ったかのようにさっきの物音のした方にテレポートをした。
「お前、まだ牛乳飲めないのか?そんなんじゃいくつになってもかわんないよー?」
「っ!うるせー!テメーだって全然成長してねぇーだろが!」
「私は将来もっと背が高くて、ボインなお姉さんになるんですぅー。」
「そんなんでなれるかよっ!」
「決まってんだろ!?エドなんかと違って立派な女性になって・・そして・・・・・フフフ・・」
「俺だってな!将来すげー背が高くなってお兄さん素敵wなんていわれるに決まっている!」
「ホントかー?私より年上の癖に背ぇーそんなに変わらないじゃんww」
「これからだこれから!思春期なんだよ!3年後には立派になってらー!!お前よりも高くなってる!」
薫ー12歳 エドー17歳ww
「相変わらず、低レベルな争いね」
「兄さん・・・そんなに意地張らなくても・・・」
見守る冷静二人組みであった。

※一部公式サイトより抜粋

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