合流、そして離脱

「あれ、お前らやったん?」

通路をおそるおそる進んできたアレンたちだったが、その声と突然現れた姿に驚いた。

「うわぁ!」

「ひぃぅ!」

それぞれに悲鳴を上げたが、すぐに向き直る。

「君は・・・。「葵!?」

アレンが言おうとしたがことを、赤ずきんがいってかぶせる。そして、葵のそばへ駆け寄った。

「なんでここにいるの?」

「それはこっちのセリフ。ここは関係者以外立ち入り禁止やで。」

確かに。ここはもう数年前に閉鎖されていてはいることはできない。気味も悪いのでだれも近づこうとはしないのだけれど。

「私たちは、ここにある書類の回収を頼まれてな」

「あと、行方不明者の捜索。ここんとここの場所で増えているらしい。」

ガッシュと良守が説明する。

「・・・・・なんやそれ、だいたい私らと同じやん。」

「え、ほんとに?」

赤ずきんが聞く。

「あぁ、そやで。ほんなら薫たちのもとに合流やな。」

「ふぅ・・・・仲間が増えて一安心だぜ。」

「あー、早く帰っパフェくいたい。。」

と、ミルモと銀時。

一行は、葵のテレポートにより薫たちのもとへ戻る。

その先にある恐怖をしらずに。。

 

 

 

take10  合流、そして離脱

 

 

 

少し前。葵がテレポートで去った後。

「だから、何回言えばわかるのかなー?」

「だぁーもうつきあってらんねーよ。」

「それはこっちのセリフですぅ!エド豆先輩っ!」

あいかわらずけんか腰の二人。それをみまもる冷静組。

だったのだが・・・・・。

「はぁ・・・しかたないわね・・・・・。」

それをそろそろやめさせようと、紫穂が動き出した時だった。

「薫ちゃん、そろそろやめにしないと・・・・・・え?」

紫穂は驚いた。それはいきなり現れた。

二人の下に穴が開いていたからだ。

「薫ちゃん!」

「!!兄さん!」

紫穂とアルフォースは叫んだが時すでに遅し。

「「えっ・・・うわぁぁぁぁあ!!」」

下に落ちて行ってしまった。すぐさま駆け寄るが、穴は一瞬で消えてしまう。

「っ」

紫穂はその能力で穴のあったところをすぐさま調べる。

「・・・・・どう?兄さんは?」

アルフォースはたまらなくなったのか志穂に問う。

「いないわ・・・・・たぶん地下に落ちたんだと思う。原因はわからないけど・・・。」

「地下?この本部に地下なんてあったけ?」

「確かなかった。・・・知られてないだけで、あったのかもしれない。」

 

 

 

 

そして、葵たちがやってきた。

「薫!紫穂!」

「葵ちゃん!!」

それぞれ名前を呼び合う。

「なんかな、こいつらがきとった。」

「へー・・・以外に結構な面々ね。」

「どういう意味だよ;」

かみしめた顔をした良守にたいして、銀時は紫穂の後ろにいる見慣れたやつに気付き、声をかけた。

「あれ、アルフォースじゃねーか。」

「銀さん?どうしてここに?」

「・・・・・・・・なりゆき、ってかエドはどうしたんだよ。」

「・・・それが」

「そういえば、薫とエドがいないのだ」

ガッシュが言う。

「二人は。。この下よたぶん。」

紫穂が言う。

「は?下って、ここ一階やあらへんの?」

葵はそう反論したが、

「そうだけど、二人とも突然現れた穴に落ちて行ったのよ。」

「その穴はすぐにきえちゃったけどね。」

その二人の説明を聞き、硬直する一行。

「ここって、地下とかありましたっけ?」

聞いたのは、アレン。

「・・・たしか、作られてはなかったと思う。」

というのはミルモ。心なしか、顔色が悪いようにも見える。

「でも秘密通路とかあるかもしれないぞ」

とガッシュ。こっちは正当だ。

「調べてみる価値はありそうね。」

紫穂はいい、そこにいるものに向き直る。

しばらく、お互いに今までのことを話した。

 

 

「・・・とにかく、書類を見つけよう!二人ももしかしたら向ってるかも!」

赤ずきんはあかるくふるまった。

「そうですね、とにかく先にすすみましょう。」

アレンが賛同し、先に進むことになった。。

 

 

 

 

 

 

「あと、2つ角をまがれば書類の部屋だな。」

良守はそう告げる。

「おいおい、そうはいってももうだいぶあるいてんぞ、いつになったら次の角だよ。」

銀時は気だるそうにいう。そんな銀時は、頭にミルモを乗せていた。ミルモは疲れているのか、眠っている。

「それもこれも、迷うからこうなるんだろうが」

と、愚痴をこぼす。

それもそうだ、ここまでくるのに迂回を繰り返し、同じような通路をなんども行き来しているだ。

さらに角と角との道則が長い。さすが本部であったというところか。にしても広すぎるこの屋敷。

だが、ゴールには着実に近づいていた。

「しかたねーじゃん。複雑だし、ここ無駄に広いんだし。・・・お、見えてきたぞ。」

良守のいうように、先はいきどまりで道が曲がっていた。

「やっとだねー。」

「そうですね。せめてあとはもう長い通路がなければいいですけど。」

アレンはそうちゃかす。

角を曲がったらまた道が。でも今度はすぐに行き止まりというか、ドアが見えるのであった。

「ドア?あそこって部屋なのかな。」

アルフォースが疑問を口に出す。確かに、ドアの先には部屋があってもいいはずだ。

「いや、あそこにドアはないぞ。」

「また迷子か?」

「いや、そんなはずはない。さっきまでは順調だったぜ?」

銀時の言葉に反論する良守。

「もしかしたら、ドアの向こうにはまた道が続いてるかも知れませんよ。」アレンの提案だ。

「・・・まぁ確かにそうだな。。」

ドアの前にはすぐに付く。

「・・・・・・。」

だが、良守はすぐに開けようとしない。

「どうしたんや?」

葵は様子をうかがう。

(なんだ?この感じ?)

そのとき、良守は何かを感じていた。その何かはわからなかったが。

「なにやってんだ、さっさと先に進もうぜー。」

銀時はドアを開けようとする。

「!!ちょっとまて!!」

良守は声を張り上げる、と銀時は手を止めた。

ードアは開いていた。

「・・・・・・なんや、ただの会議室や。」

葵が一息ついて言った。その奥、反対側にはドア。

「・・・間違えてはなかったみてーだな。」

銀時は中へはいる。

 

「なんだ、あれか。通路にいくには部屋を通るっていう屋敷特有の。な、良守。」

銀時はいつもどうり話すが、返事がない。

「あー、さっきはあれだ、あれ。ちとあれだったからな。うん、だから先に・・・・・。って、え?」

銀時は驚きで言葉をとめた。

なぜなら、そこに良守たちの姿はなくなっていて

たった今、通ったはずのドアもなくなっていたのだから。

銀時はあたりを見渡すが、反対側の出口以外出入り口はなくて

会議のための長イスがずらっと階段状にならべられ、ステージのようなところに教卓と黒板がある。

どこかのステージや、大学の大きな教室のような感じだった。

「・・・・・おいおい・・・・・」

銀時は反対側のドアを開けようと試みるがあかない。鍵がかかっているようだった。

「・・・・・・・・・・・マジでか。」

 

続く。

 

あとがきのようなおまけ。(キャラ達が観賞していたら)

「えー、なにこれ。どうなってんの?」

「さぁ・・・・。」

「管理人のことだから、きっと駄文になってるんですよ」

「っていうか、私何も活躍してないじゃいじゃないのよー!」

「へー、それは残念だったなぁーー。」

「それはあんたもおなじだろうが!!」「は!?」

「またか・・・・。」

「ってことで、次回は銀時サイドと良守サイドの2部作をお楽しみに。」

「アレン、お前なんで知ってんだ?」

「いや、そこにふつうにかいてありましたけど?」

まだまだ永久に続く!(笑)

 

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