さて、この世界にはあらゆる世界が存在しあらゆるものがある。
いま、世界のバランスが崩れようとしている。
デス・ミリットによって…。
しばらく、平和な日が続いていたんだ。
それなのに……
take7 実の失踪
「完成だ。」
「いよいよできたんでちゅね」
「はい、そうですよ。コレを使って面白いことをするんです。」
「待っててください、「 」もうすぐ、世界が私たちのものに・・!」
「・・・・・油断はするなよ、カール」
「分かってるよ、トール…」
デス・ミリットではなにかが完成してしまったようで。
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「おい、光夜!」
「分かっている。…実の奴…やっぱりか。」
「……どうする?」
「一番隊、二番隊に捜索させろ。緊急事態だとな。」
なんだかあわただしい。実になにかあったのか。
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それはある日、突然だった。
実がいくら探しても見当たらないのだ。
「実ちゃん、どこ行ったのかな。」
「…家のものがすべてなくなっていた。」
「!!!まさか・・・。」
「原点に、帰ってしまったのでしょうか」
「そんな!俺たちに何も言わないで?」
「…あいさつなしで帰るなんて…」
「らしくないな、でも実もそれなりにかんがえたのかもしれない」
アニメニーズは実が突然いなくなって困惑している。
今は、実の家だ。
「でも、なにも言わないで向こうに行くのは実らしくないであります!」
力強く、ケロロ言った。
「たしかにそうだな」
「なにか事情があったんじゃないか。…ホントに突然で俺達に言う前にかえざる得なかったとかさ」
「そういえば、こっちに来たときもいきなりだった気がするってばよ!」
「・・・・・・時がきちゃったのかな」
歌が、うつむいていった。
「・・・・・・・・」
「なんだか、さみし<ピピピピ>
アニコンだ。これもいきなりなることが多い。
『光夜だ。…実の消息が、二次元から消えた。』
「!やっぱり・・・!」
「帰っちゃったんだ・・・・」
嘆く、アニメニーズ。あんなに明るく、存在感があったのだからあたりまえである。
『…無事に向こうに、原点にいけてたらいいんだがな。』
「…?」
光夜の意味ありげな言葉に首をしかげる。
『原点ではない別のところにいった可能性ってだけだ。一応、安否を確認させているから。』
「そう…。」
その場に立ち屈したまま動かない。
それだけみんなに愛されていたのだ。
心の穴は大きい。
「みんな!なに深刻そうな顔をしているの?いつも道理にしてよう!そっちの方が、実も喜ぶよ!」
心機一転させたのはきらりちゃん。笑顔でみんなを励ます。
「そうですね。」
「うじうじてても、しかたがないからな!!」
「うん!」
その言葉で、みんな心を安定させたようだ。
合致したところで、みんな帰ることになった。
<ジジジジ・・ジジ・・ジッジジジ・・・・>
「?」
そこで何かが起こるのも、ありがちである。
アニコンから流れる騒音。
『こ・・・たいです!敵が・・・・・うわっ!』
一体何が・・・。ただ、途切れ途切れで言葉が聞こえてくる。
『…うか…そう…か…完成…だな…さすが…ジジッ…
が…お前ら!わる……ん絡…れなくな…あとは…だぞっ!!…ジッ』
「え、何、ちょっと待って!!」
あせっているように見えるアニメニーズ。
『 ……ジジッ…気をつけろ!!…ジッップツン』
通信が切れた。向こうはおそらく無事であろうが。
光夜たちとの連絡がつかなくなった。
「・・・・一体、何が・・・」
「敵…完成…多分、敵がアレをかんせいさせたんだろう」
「それ本当?ことね」
歌ちゃんが深刻そうに言うことねに聞いた。
「僕達が見た…」
「ああ、人形か何かだろうな。それが完成したから光夜とかいうやつのとこに・・・」
「敵の策略か」
そういうのはシカマルだ。
「おそらく…俺達も気をつけたほうがいい。」
「なんかこわいなぁ…実もいないし」
「だねー」
「…あとは明日考えようぜ。」
その日はそのまま解散となった。
大変なことになっているとは知らずに。
ーー次の日の朝、ニュースや新聞で、大きく取り上げられることになる。
<実、原点へ帰る?~突然の失踪~上層部施設多数破壊との関連性は!?~>
なんて書かれているのであった。
「なんだよっこれ!でたらめだっての!」
「そうだよ、実がこんな…するわけがない。」
「いいや、実だけじゃない。…一部の雑誌ではアニメニーズも疑われているらしい」
「ちっ、めんどうなことになりやがった」
「まさかな」
広場にアニメニーズが集まり、その件について話し合っている。
施設多数破壊はおそらく、デス・ミリットであろうが、
なぜか実の失踪と実に関係があるアニメニーズを一部報道は疑っているらしい。
それに、アニメニーズはカンカンに怒っていた。
「…証拠を探しているみたいですが…そんなのあるわけありませんし」
「そうだ、現に俺達は施設になんていってない」
「そんなのに興味はないしな」
「そうそう」
みんな見栄をはっているが、本当に施設への出入りはしていない。
それは、仲間達も検証済である。
でも、物事なんて、そう簡単に進まないのである。
突如、警察か何かが来て
「君達が、アニメニーズですね。…重要参考人としてきてもらいます」
抵抗してもどうにもならないと悟り、その言葉に同意した。
そうそう、土方さんは今回はお休みです;