夜の街にはご用心

「あはははは~おりょうちゃんもう一杯くれろー!」

「どこ触ろうとしてるんですか、このもじゃもじゃ」

「お妙さん、今日もお綺麗d「だまれ」

<どぎゃあぁぁぁぁぁ!!>

吹っ飛ぶ近藤。

ここはスナックすまいる。

夜遅く、男達が集う町、かぶき町の夜のスポット。

「ええとこやなー。かわいいねーちゃんが、いっぱいやー」

「ケセセセセセセ!てめーもいいとこみつけたなー!」

「だろー?やっぱりかぶき町最高っ!」

「まさか、本当にきてくれてうれしいわー。」

「おうよ、ビールあるか?ビール!」

「お兄さんはワインがいいねー。」

「わいは、二人とは違う酒頼むわ。」

「はーいっ!」

今日も子供は眠る常世の町に、笑い声が舞う。

「いろんなタイプがいるなー。ヴェストもこればよかったのによー。

 

「いや、俺は遠慮しておく。・・・兄貴は楽しんでこればいいだろう・・・。」

 

てよ」

「ロヴィーノどうやー?着て良かったかいなぁ?」

・・・どうやらロヴィーノもきているようであったが、返事がない。

「どこいったんや?」

 

「お姉さん、今度俺んちにお茶しにこいよ、サービスしてやる。」

「まぁ、ロヴィーノさんったらv」

 

「さすがやな~もう口どいとるわーwわいもまぜてやーv」

「じゃますんなよ、このやろーが!」

「フフフ・・・このドンペリの水割でも飲みます。」

「もちろんさv」

さすがイタリア人ってとこだろうか。

 

「あははー。フランシスの友達もおもしろいのぉー。」

「友達っほどじゃないけどねー。馬鹿ばっかだし。」

「フランシスさんもドンペリどうや?」

「おっ、花子ちゃんお願いするよーv」

「おりょうちゃんー!わしにもくれんかー?ついでにキスしてほしいのぉー。」

「よそで言え!」

 

そんなこんなで楽しい夜をすごす方々でした。

 

パブッた。

 

「スースー・・」

「ロヴィーノねてるんかぁー?かわいいねんなー楽園やんなーはぁはぁ・・・」

寝てしまった子分にめろめろな親分。

「キャバサイコー!かぶき町サイコー!お兄さん踊っちゃうよー♪」

ドンチャン ドンチャン

既にバラ一枚になって騒いでいるフランシス。

「キャー!フランシスさまー!!」

「あははははー!ええのーええのー!わしも脱ぐぜよ!!」

服を脱ぎだす、坂本さん。

「ぶぁははははは!俺様も負けてられねーぜー!」

「わいもわいもー♪」

二人も脱ぎだす。

ドンチャドンチャと騒がしい店内。

エスカレートしてきた。

「お妙さん!俺もお妙さんに愛をはぐくむために脱がせていただきます!!」

近藤まで。

「お前は脱ぐなやー!!」

<バコーン!!>

近藤が殴られ吹っ飛ぶ。その拍子に不憫にもあたり店の外へ飛んでいった。

<キラーン☆>

あわれ他。

「おりょうちゃーんだいてけろー!」

「てめーもいい加減にしろやー!!」

坂本もとばされ、こんどはアントーニョが巻き込まれる。

「ぷぷ、二人ともばかだなぁー♪・・・さぁーてどのこから・・・。」

 

「おい、フランシス。」

ふと聞きなれた声がした。

「え・・・お前・・・」

「てめー、何してやがる?」

にこにと不気味に笑うのは・・・。

「ア、アーサー!??な、なんでここに・・!」

「なかなか帰ってこねーから様子を見に着てみれば・・・。」

「え、何?お兄さんまだ何も・・」

「問答無用っ!」

<どがぁぁぁん>

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」

最終的にフランシスも飛ばされた。

「ふ、フランシスさんー!?」

 

「あら、アーサーさんじゃない、どうしたの?」

「よぉ、お妙。俺はあいつを殴りたかっただけだからな、別にきたくてきたんじゃねー。」

「アーサーさんも飲んでいけばいいじゃない?せっかく来たんだし・・。」

「い、いや俺はここで・・・。」

「客も減っちゃったから、サービスしてあげるわよー。」

「・・・・お、俺はいいからっ!」

「お、お妙ちゃん。もう返してあげたらいいんちゃうの?」

「そうだよ、お妙。また今度着てもらえばいいじゃないの。今日はもう遅いし・・・。」

「あら、遅いからいいんじゃないの。それに・・・」

「俺は、あいつを殴りたかったからで!べ、別に飲みたかったわけじゃねからなっ。だ、だから・・。」

「アーサーさんは極度のツンデレだものw・・・飲みたいんでしょ?本当は。」

お妙は黒い笑みを見せる。

「そ、そんなことは・・なくはないんだからな!!」

「強引にひっぱいたよ!!」

坂本以外にはつっこむおりょうちゃんであった。

 

「あはは、あはははははははぁー♪」

 

最終的にはハブるアーサーであった。

 

 

「・・うるせーぞ、こんちくしょうがぁ・・・うー・・・スーーー・・・・。」

寝言を言いながらも、寝ているロヴィーノであった。

 

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飛ばされた方々は・・・

「・・・なんで俺様までまきこまれなきゃいけないんだよっ!」

「不憫だからちゃう?」

「あははははーいつものことじゃき。」

「そうだぜー。・・・俺はあきらめませんよ!お妙さん!」

「っ、アーサーのやつ・・あいつが来なけりゃ俺は今頃・・・!」

ほぼ全裸な5人。しかも真夜中。(すみません^^;)

世間一般から見れば変態の集まりでしかなかった。

それゆえに。

<ダショーン!!!>

『ぎゃああああああああああああああ!!』

いきなり鉄砲におそわれた。

「な、、なんや!?」

「なんか、とんできた・・」

「なんだ、お前らであったあるか。えいりあんかとおもったのである。」

「ば、バッシュじゃねーか・・!」

「えいりあん?ごりらじゃなくて?」

「そっちかよ」

「大の大人が5人もそ、そんな格好!!きわめて失敬である!逮捕するのである!」

「あぁ、これは酔ったいきおいで・・・。」

「問答無用である!」

『えええええ!?』

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「変態をつれてきたのである。」

「お、お兄様?」

「り、リヒはこっちにこなくてよい!変態がうつるのである!」

「わしは変態じゃのーて、あはははははー!」

「こいつ、まだ酔ってやがるな・・・。」

 

「!!!!!て、てめーら!近藤さんまで!」

「あららー。ついにやってしまいましたかぃ。」

「し、しかも坂本さんがいますよ。」

「お、おい、見逃してくれない?頼むよ総悟くん。」

「た、頼むわー!これじゃロヴィーノに顔向けできへん!」

「ですってよ、土方このやろー」

「トシーー・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・・・」

長い間と、ため息ののち。

「・・・・まぁ、いつものことか、な。うん。」

「なら・・・・。」

「あぁ、今回は・・・。」

「トシー!!」

「うお、近藤さん!こっちよんな!」

「・・・・・あいつがああいってるのであるからな・・・。はやく服をきるのだ。」

「・・・・バッシュ・・・」

「早くしろ!!真夏だとはいえ風邪を引いてもらっては困る!・・・お前達も局長がいなければ即死刑だったのだから感謝するのである!」

「ありがとなぁー!」

「・・死刑にならなくてほんとよかったよ。」

「・・・・ってあいつ、ここの局長だったのか!?」

「知らんかったんかい!」

「さすが、不憫や。」

「うるせー!」

「早く着ろーー!!」

<ダショーン!!>

『はいいいい!!』

 

全員服を着たころ。

「おい、ばかもじゃはきとらんかいのー?」

「ああ、いますぜぃ。」

ふすまを開ける。

「あ、む、<ドガッ!>

「おんし!どこにもいないとおもーとたら捕まりおって!船長がそんなんでどうするんじゃき!あああ!?」

「あはははははー!悪かったのー陸奥ー!」

「身の程を知ってもらうぜよ!」

「あははははは!」

いきなりの陸奥登場に

「ええなーポジティブで。」

「竜馬のポジティブシンキングにはさすがのお兄さんもまいいるぜ・・。」

「あの女もすごすぎるぜ・・・。」

などと思う3人であった。

次の日、こっぴどくしかられるのは別の話。

だが、それ以前に次の日の朝、とんでもないことに巻き込まれる。

 

朝日が出てまだ間もないころ。

まだ、酔いがわずかだが残ってはいたが、心配かけまいと帰っていこうとしてた悪友。

「ロヴィーノちゃんと家へ帰れたかいなー。心配やー心配やー。」

とばっかり言っている親分。

「あーなんか頭がいてーぜ。」

「あー完全に二日酔いだな。まーいったなこりゃ・・・。」

そんな三人はあるものに手を止めた。

「・・・・・なんだアレ?」

「あれ。。銀時?」

銀時はなにかでかいものに引きずられていた。

それはどんどん近づいてきて・・・その形相に悲鳴を上げた。

 

『え、えいりあんー!?』

 

 

次の瞬間。目の前が真っ暗になった。

 

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