「うっ・・めそめそっ・・うっ・・うっ・・・ばかぁぁ・・・!!」
「はぁ、何があったかはよくわからないけどさ、もう止めといたほうがいいんじゃないかぃ?」
「ナイテモラッタラ、コッチガ迷惑ナンダヨ!」
「うー・・・」
「お登勢様、どうされます?」
「はぁ・・・どうでもいいけどよ。この空気何とかしてくれない?」
「アーサーさん。何があったかもうちょっと詳しく話してくれます?」
「こんな眉毛の話知らないアルよ。」
ここはわかる人にはわかるだろうが。。
ここは「スナックお登勢」万事屋の大家であり、この2階が万事屋だ。
「ぐずっ!・・・・ねこ・・・」
今、ここにはアーサーが来ていて、どうやらハブって泣いているようであった。
原因はおそらく昼間のことだろう。
「ねこ?」
「・・・もうやだぁ!・・・死にたい。。ううっ」
「なに言ってるんだぃ」
お登勢が言うと、アーサーはカウンターの上に例の猫耳のカチューシャを置いた。
「あぁ!・・・ーもうがえりだくない。。ひっく・・・うぃー」
もう酔いは回ってきているようで、顔もめちゃくちゃだ。
「猫耳アル。」
「あー、菊さんにつけられたんだ、きっと。」
「・・・なるほどな。それで帰りたくないと。」
ため息混じりに銀さんが言った。
「ううー・・・・・むがじはあんな、、んじゃ・・・とても、うっかわいくて・・ああんばかぁあぁ!!」
また泣き出してしまった。
何なんだよこの英国紳士は。いやもう紳士ってつらじゃねぇ。
「あーうざいアルこの眉毛。早く帰れ!」
「もうっ!なに言ってるの神楽ちゃん。こんなんじゃ・・・」
「・・・・・ヒヒ・・・ばか。。ばかぁ・・・・・・・・ヴ・・」
しばらくして
規則のよい寝息が聞こえた。どうやら寝てしまったようだ。
「やっと静かになりましたね。」
そのときだ。
<ガラララ・・>
店の戸が開く。
「すみません、こんな夜遅くに。アーサーさんはいますか?」
入ってきたのは例のごとく菊。
「あぁ、いま酔いつぶれたとこ」
「菊さん!いらしたんですね。」
「こんばんわ。ご無沙汰しています。昼間はいろいろと、いいものを、いえ・・・ありましたものですから。
別荘に行ってもいないので、ここではないかと思いまして。」
「菊ぅ!久しぶりね!会いたかったアルっ!」
「えぇ、久しぶりですね、神楽さん。すみません、いろいろいそがしくて・・」
「で、こいつに会ってどうするんだ?」
「いえ、ちょっと粗品をあげようと思いましてね。でも寝てしまってるようですし、送っていきますか。」
「え?でも菊さん一人じゃ・・。」
「大丈夫です。一人じゃありませんから。」
「?」
「久しぶりでござる!坂田氏。」
はいってきたのは・・・トッシー。
「「「ええええ!トッシー(さん)!!??」」」
「復活したアルか?」
「まだ成仏してねーのかよ・・・;」
「た、たぶん夏コミ関係ですよね・・」
「そのとおりでござるよ、志村氏。・・・アーサー氏を別荘まで送ればいいんでござるな。」
「えぇ、少し距離はありますけど、よろしくお願いします。」
トッシーはアーサーを抱えて出て行った。続いて菊さんも。
「どうも、失礼しました。」
嵐が去ったようだった。
「はぁ、これでやっと少しは落ち着けるねぇ。」
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枢軸側の別荘
「・・・たでいまー・・」
はぁ、今日はいろいろあって疲れたぜー。
「あ、兄さんやっと帰ったか。・・もう夕食は出来てる。」
「マジでか。さすがヴェストだぜ!」
「うん、そうわかった!じゃあまた明日ね、兄ちゃん!」
どうやらフェリちゃんはロヴィーノちゃんに電話していたらしいな。
「ルート!ルート!あとギルベルトっ!」
「なんだ?」
「あとってなんだよ;」
「あした兄ちゃんたち来るって!」
「そ、そうか。そういえば世界水泳が終わったんだったな。」
「うん、そうだよ。後始末がおわったから、、アントーニョ兄ちゃんも一緒にね!」
「あ、アントーニョもくるのか・・。」
「ていうか、フェリシアーノ。ロヴィーノに全部任せていたわけではないよな。」
「ち、違うよ!俺もちゃんと手伝ったよっ!」
「ならいいんだが・・・そういえば兄さんは菊にはあったか?」
「あ?菊?いや会ってないが・・」
「そうそう、今日菊が来たんだよー!」
「ええっ!マジでかっ!・・・俺も会いたかったぜぇ・・・・そういやアーサーの奴が会いたいって言ってたがなにかいってたか?」
「あいつには会ったのか・・・。菊はな、その萌えさせてくれましたとかなんとか変なことを言ってたぞ。」
「そうだよー。なんか可笑しいっていうかさー。アーサーが猫耳したとかなんとかでねー。」
「ねっ、猫耳!?へ、へぇー」
げっ、菊の奴アーサーに猫耳を・・・。やっぱ会いに行って何かしたのか?
それなら自業自得だが・・。俺様には関係ねーな!
それより腹減った!今日は早く食って寝たい。。