第2章 第6話 首都へ

キョンとこなたは宿屋の屋上に来ていた。

「・・・・・で、記憶があるってどういうことなんだ?」

「そのまんまの意味だよー、この世界の人たち記憶ないみたいだし・・・あたしすぐ気付いたよ!キョンは記憶あるって」

「・・・そうか、」

「で、あの人らにはそのこと話したのかぃ?」

「いや、それが・・・」

かくかくしかじかー・・・

キョンはここにきてから今までのことを話した。

 

「ふむふむ・・・・・そっかーここはゲームの世界ってわけじゃないんだ~」

「どっちにしても、めんどーなのは変わりねぇがな」

「そうだねー。まだ謎に満ちてるって感じだよ!」

「・・・・・お前は何か知ってることないのか。」

「うーん・・・あの宝石はどうなの?」

「・・・」

キョンはポケットからあの宝石を取り出す。

「・・・点滅してるね。ちょっと貸して」

こなたはキョンの手から宝石を取るが、特に何も起きず、点滅も止まる。

「やっぱりこれ、キョンが持ってなきゃだめなんじゃないかな。そうせざる得ない」

宝石をキョンに返すと、やはり点滅しだした。

「・・・・・そういえばこなたはどういう経緯で俺たちのところに?」

「うん、あたしはいつものように学校に行こうと家をでたんだー。そしたらこの世界に来ちゃったみたいで」

「そこは俺と同じだな」

「そうだね。・・・それで足元に大剣が落ちてることに気づいて拾ったんだ。そしたらいきなり狼が襲ってきて」

<どりゃあああ!!>

「なんとかやっつけた!!いやあ、あれは快感だったねー。まるでゲームの世界に迷い込んだ気分だったよ、うん!」

こなたは楽しそうに話す。

ーーーー回想

「ふぅ・・・なんとか倒せたよ・・・。いきなり襲ってくるなんてゲームの世界に来ちゃったのかな?」

改めて周りを見渡すけど同じような風景ばかり。

ずっとそこに立っていても何もならないから歩き出した。

大剣もってるし、近い未来の勇者って感じだよね、私。今は冒険者ってとこかな。

話それたけど、しばらくして・・・。

「んー誰もいないね。。かがみんもつかさもみゆきさんも。みんな来てるのかなー」

あっそうだ!携帯!!

そう思ってポケットを探るけどなかった。

どこにあるんだろうとおもって、鞄の中を探ってみた。

そしたら・・・。

携帯はどこにも見当たらなくて、代わりに地図やポーションが入ってた。

それには驚いたよー。教科書もなにもないんだもんね。

で、私は地図を見てみた。

けど、今この場所がどこなのか分からないとどうしようもないよね。

だから、あてもなく歩いて行ったら町が見えた。

その町がファーストタウン。

入ってみてまた驚いた。見たことある人がゲームにあるような格好をしていてその仕事も違うんだもん。

ゲームの世界・・・そう思ったよ。

それでねあたりを見渡して、ある人に声かけたんだ。

「やっほー!白石!」

白石は気づいたみたいでこっちを見た。

私はそこに駆け足で近付いてもう一度声をかける。

「久しぶりだね。あきら様は一緒じゃないの?」

彼の言葉・・・これは意外だったね。

「え、誰ですか君。なんで俺の名前を・・・。」

「何言ってるのさ!白石はこんなところでなにしてるの?」

「なにって・・・あきら様って人をを探し・・・・って!見ず知らずの人に何を教えようとしてるんだー俺は」

フェアベルの首都へ同行してくれと頼まれたのに、どこかいっちゃうもんなぁ・・・。と呟きながら行っちゃったんだ。

なんで白石がそういうこと言うのか最初は分からなかった。

そういう風にインプットされていて、あるシナリオクリアをすれば思い出すのかなーとか

ただのデータか。って考えてたんだけど・・・世界が変わっちゃったなんてねぇ・・・。

ーーーーーーーーーーーーー

一息を入れるこなた。

「それで、町を見回ってたら食堂の前でドラゴンと対峙しているキョン達とあったわけよ!」

「・・・・・なるほどな。白石ってあの白石か?」

「うん。白石稔。知ってるよね?」

「記憶にはある・・・。」

らき☆すたの登場人物で主にあきら様と行動しておりいじられキャラな白石稔。

「ん?じゃあそのフェアベルの首都へ行けば・・・」

「首都っていうから、何か分かるはずだよね。」

「・・・だな。明日銀時達に相談してみるか。」

「それがいいよ!夜も遅いし、そろそろ部屋にもどろうか。」

「地図を見て場所も確認したいな。」

「じゃあ各々確認ってことで!」

 

二人は屋上を後にした。

「首都ってどのへんかなぁー。誰がいるんだろう。ガンダムとか!?」

「おいおい、こんなファンシーな世界にガンダムがいるか」

そんな会話をしながら階段を下りていく。

 

「・・・・・・・・」

その階段の屋上に近い踊り場の隅で、二人の会話を聞いていた人物がいたことは気づくはずがなかった。

ちょうど斯界にあたるためだ。

その謎の人物は二人が見えなくなると、手にしていた何かを口にあててしゃべりだす。

通信機のようなものだろうか。

「・・・キョン、泉こなた2名の記憶もちを確認。捕えろとのことでしたがキョンは例の物の保持者のようです。引き続き様子をうかがいます。」

「・・・・・・・・・・はい。いずれ首都におもむくでしょう・・・・・・」

ーくすっ

鼻で笑う。

「・・・・・りょーかい」

その人物は通信をきると、何事もなかったようにその場から消えた。

 

 

 

ー翌朝

「フェアベルの首都だぁー?」

「そこに行けば手掛かりがあると思ってな。」

「この地図で調べたらここはフェアベル王国ってとこで、首都へは森を越えた町を経由して洞窟を抜けたところにあったよ」

「・・・だれにいってるんだ?」

「・・・ううん。少し距離はあるけどいけなくはないよね」

「いいじゃありませんか!!首都、行ってみたかったんです!!」

みんな行く気満々だ。

「目的地も一緒だし、私もついていくよ!」

とこなた。

「本当ですか!?心強いです!!」

昨日のこともあってか、菊は乗り気だ。

キョンも断る理由もなければ、記憶もちの仲間ということもあって了承している。

後は銀時

「・・・・・・」

「・・・銀時?」

なぜか、そっぽを向いていた。表情とかはよく分からず、何を考えているのか。。

「あ ああ。・・・首都へ行くんだったな。行くんならさっさと行こうぜ」

キョン、銀時、菊、ポチ君、こなたの4人と1匹は首都に向かうこととなった。

▼こなたが仲間になった。

 

町から出る間際。

「すみませーん!!」

聞いたことのある声に振り向くと、みくるがいた。

「朝比奈さん」

「・・・首都へ行くんですよね。」

「まぁな」

「あの・・・いろいろとありがとうございました!!これを・・・少ないですが。」

▼2000ゴールド手に入れた。

▼ポーションを5つ手に入れた。

「い、いいんですか?」

「ええ、あとこれも・・・。皆さんで食べてくださいね」

▼チョコパフェを5つ手に入れた

「チョコパフェきたこれ!!」

「ふふ、気をつけてくださいね」

笑顔で言うみくる。

「ええ、ありがとうございました」

お礼をいい、出発をしようとする。

「おーい」

が、また呼びとめられた。

「・・・ウツギ町長?」

「あー・・・そういや挨拶行くの忘れてたわ」

「「おい」」

キョンとこなたはすかさずつっこむ。

「はぁ・・・間に合ってよかった。・・・これを渡したかったんだ。」

ウツギ町長は息を整えると、キョンに一冊の本を渡した。

「・・・これは?」

「魔物図鑑兼人物図鑑。会った時のある魔物や人物の記録を自動的にしてくれる本だ。ぜひ、旅に役立ててくれ」

「・・・まるでポケモンだね・・・」

こなたが小さく呟く。

▼図鑑を手に入れた(ゲームだとメニューから開いて見れる感じですが、小説では載せれませんのであしからず;;)

 

「さようなら!」

「ありがとうございました!!」

「お世話になりました」

「キャン!」

「またな」

 

「お元気で!!本当にありがとうございました!!」

「気をつけて・・・またいつでもおいでね」

それぞれ言葉を交わし、ファーストタウンを後にした。

 

nxst 森の中で