第1章 第2話 キョンの困惑 前編

(ここは、意外と普通の町だな・・・。)

キョンと銀時は、町についていた。

(あの魔物といい、銀さんの格好や町の人たちの服装・・・まるでファンタジ―なとことだよな)

「キョン、なに突っ立っているんだ?ほら、早く町長さんとこいくぞ」

「・・!あ、ああ・・・」

 

町長の家の前。

(ここが町長の…)

町長の家はいかにもという感じで、普通の民家よりかは大きかった。

銀時は何のためらいもなくドアを開ける。

奥に進むと、その人はいた。

「ウツギ町長ー終わったぞ―」

「ああ、そうか。お疲れ様。悪かったね、こんな仕事させて。。」

「いいってことよ。ちょうど金もなかったし。」

「はは、君はいつもそれだね。」

ウツギと呼ばれた町長は銀時になにやら頼んでいたようである。

キョンにはその内容こそわからなかったが、この会話によりやっぱり金が目当てだということを知る。。

「はい、報酬だよ」

▼2500Gを手に入れた。

「よっしゃ!これで久々にパフェが食える~」

(ああ、そういうことか。。・・・だがウツギ町長どっかでみたことあるような・・・)

キョンは銀時が甘いものを好むことを知っていたため、それにはすぐ納得した。

ウツギという人物には見覚えがあるような、ないような気がした。でもキョンは思い出せなかった。

なにせ人数が多いし、あってもすぐ忘れることも多いから全員は思い出せないわけである。(特に出番が少なかったりするとね)

ちなみに、キョンが銀時のことをしっていたのは、もともとの世界がアニメの里であるためである。

アニメの里内ではだいたいのキャラがジャンルを超えて免疫があるのだ。

以上、捕捉。

「さっそく行くぞ、キョン」

その言葉にキョンは軽く返事をし、町長の家をでた。

 

とんで同町のバ―

「んー久々のパフェは最高だな、キョン!」

「・・・・・・・・・・」

喜ぶ銀時に対して、キョンは無言であった。

「ん?どうしたんだよ。」

「・・・・・・(うまい。ああパフェはうまさ。だが・・・このパフェの甘さ、このリアルの甘すぎさ、夢じゃねーと思わざる得ないじゃないか、いや、、まだあきらめるな俺。)」

キョンはまだ夢かと思ってるらしい。

「お前ホント今日おかし「ぎ、銀時・・・」

「?」

「俺を、、一発なぐってくれませんか!!」

「・・・・・はぁ!!?何言ってんだお前!?」

キョンの突然の申し出に戸惑う銀時。

キョンは、これが現実なのか確かめる決意をしたらしい。

「・・・・・頼む」

「・・・おまっ、Mにでもなるつもりなのか、なるつもりなのかっ!?」

「違います!一発でいいんで」

「・・・・・はぁ・・そこまで言うならいいけどな、、文句とかぜってー後で言うなよな・・・・。」

「早くしてくれ、これでも結構恥ずかしいんだっ」

「っ・・・いくぞ?」

「はい・・!」

<ドカッ>

銀時はキョンを一発殴った。もちろん、多少手加減をしてだが。

「・・・っうー・・・痛い!痛いっ」

「ホントお前おかしいぞ。一発やったんだから痛いにきまってんだろーが。」(ついにこいつもバカになったか・・・?)

(いてー!マジで痛いんだけどコレ。夢じゃない?ホントに夢じゃねーのか!?おいいいい)

さすがのこれでは、夢ではないと思わざる得ない、キョンであった。

「・・・・・悪かったな。突然こんなことたのんで。・・・なぁ銀時」

「ん?」

「・・・・・・いや、なんでもない。。(こんな世界で万事屋のこと言っても意味ないだろうな。。)

「お前ホントどうしたんだよ。そんなキャラだっけ?」

「・・・・・・」

二人が残り半分ほど残っているパフェに手をつけ始めた時だった。

<ガッシャアアアアン>

「きぁあああ!!」

二人のパフェの乗っているテーブルに何かが・・否、人が飛んできた。

「「!!!!!!!」」

「オイねぇちゃんなにしてんだ?」

「もたもたしてるんじゃねーよ」

「さっさとそれ、渡してもらおうか?」

「ほら、早く。早くしないと、お前っアレするからな!絶対だからな!」

「絶対だからな!!」

そして、現れたのは男の五人組。覆面をしているため、顔はうかがえないが、体系で男だとわかる。

「い、いやですっ!」

「ほら、だせっ!」

一人の、リーダーであろう奴が、飛んできた人。女の人の手頸をつかむ。

「いやっ、離してっ!」

それを見ていたのは、このバーにいた面々。

特にキョンは目の前の光景に驚いていた。その女の人がある人そのものであったからであった。

銀時は、さっきから黙りこくっている。

「離してください~」

その子の声を聞き、キョンは声を張り上げる。

「おい。嫌がってんじゃないか、離してや<ガッシャン>

その時、女の人をつかんだ覆面が一人倒れた。

その拍子に、つかんでいた手が離れて女の人は解放される。

「わっ!」

その子は、キョンのそばへ行った。

「おい、キョン。そいつは頼んだ。」

覆面の男を倒したのは、銀時である。とてつもない早さでKOさせた銀時は、キョンのところへそのこをおいやったのだ。

銀時は表情はわかりにくいが、不穏で機嫌が悪かった。

「おい、おめーら・・。おめーらのせいでな、俺の、俺の超久々のチョコレートパフェがまるまるこぼれちまったじゃねーかぁぁあああああ!!」

<ドカドカ>

二人が倒れる。

「俺ァなぁ、パフェなんて金もねーし甘いもん医者にとめられてっから。。パフェなんて時々しか食えねぇんだぞぉぉ!!」

<ドカドカ>

「・・・半分食べてたじゃん・・ガクッ」

残りの二人も倒して、敵を一掃した。

「ありがとうございます。助かりました。」

「あ、いえ。無事でよかったです。朝比奈さん」

お礼をいう女の人にキョンは答える。

「・・・・・あの、どうして私の名前を・・・?」

「?え、朝比奈さん・・ですよね。・・・俺のこと、わかります?」

「私は朝比奈みくるです。。・・あなたとは初対面ですよ。そんなこといわれても・・」

「!?」

女のひと・・・朝比奈みくるはキョンと同じ世界の・・SOS団の一員である。

だが、キョンのことを初対面だということに、キョンは驚きを隠せなかった。

「俺ですよ。俺!!キョンです!同じ、SOS団の・・・!」

「・・・・・・キョン・・・?SOS団?」

「・・・・・覚えて、ないのか・・・!?うそだろ!!?朝比奈さんっ!」

「・・・ごめんなさい・・・」

「・・・っ!・・・・・すみません。こまらせてしまって。」

「・・・いえ」

(うそだろっこんなことって・・・!!)

キョンは新たなる事実にまた困惑した。

ようやく見つけた、身近な人物に覚えてないといわれてしまったのだ。

冷静でいる方が、難しいだろう。おまけにこのファンシーな世界。

(・・・なら、なんで銀時は覚えて・・いやあの人は俺のことを親友と言っていた・・)

元の世界・・・アニメの里での銀時とキョンの関係は、別ジャンル同士の仲間であるはず。こんなに親しい・・・親友というわけではなかった。

(どうなってんだ・・・!?)

「おい二人とも、無事か?」

「は、はい!ありがとうございました!」

「・・・あ、ああ」

「ならさっさとここ出るぞ。」

銀時は、俺たちをこのバーから出るように促した。

「ったく・・!・・・俺のパフェぇぇ・・・・・」

怒ったかと思えば、落ち込む。それだけ、パフェが楽しみであったのだろう。

 

バーからでる三人を、端から見ている一人の人物がいることを、このときは気づかなかった。

 

next・・・みくるの語る、狙われていたわけとは?そして、新たな仲間が!?

 

 

RPG的おまけ:モブキャラの言葉&ゲットするアイテムです。

読まなくても支障はありません。 

 「ここはファーストタウン。そのまま始まりの町ってね」

「なんか最近、魔物が強くなってきている気がするんだよなぁ」

「この物語絶対最後まで行かないよねw行くはずがないよねww」

「今日は何を作ろうかしら」

「町長の家はそこの一番大きな建物ですよ」

「RPG表現のところは色が変わりますよ」(メタ発言・・・byキョン)

「バーにいる新人の子かわいかったなー。今夜も絶対拝みに行くんだ♪」

 

民家の引き出しの中に、1000Gのへそくりを手に入れた!

バーの入って左奥横にパフェ(HP250回復)をみつけた!

また民家の押し入れの中にきずぐすり(HP100回復)を5個みつけた!

町長の家入って右に行ったところにエルフの癒し(MP50回復)をみつけた!